札幌市の訪問看護・訪問リハビリテーションのサービス事業所です。

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瀬戸内国際芸術祭2019

2019.12.17

今年は瀬戸内国際芸術祭を満喫してきました。

昨年のイノシシを求めて以来、二度目となる四国上陸でした。

略して瀬戸芸(せとげー)と地元の方々は呼んでいましたが、高松市内及び瀬戸内の島々に点在している芸術作品を自分の足を運んで見て歩くものです。

今までに行ったことのない島々巡りをしている中で、大島というハンセン病に罹患した方々が隔離された島を訪れることができました。

最近ではニュースでもハンセン病の方々への国の隔離政策が妥当ではなかったとの裁判が行われてご存知の方も多くいらっしゃると思いますが、

自分の学生時代には結構ハンセン病についての講義などがあり、良く耳にした病気の一つでした。

すでに20年近く前の話なので、ハンセン病については詳しく覚えていませんでしたが、この大島に足を運ぶことができて、今までの歴史に触れることができました。

 

 

ハンセン病は感染症の一つで、感染して発病とすると手足などの末梢神経や皮膚や眼などに障害を引き起こします。

昔は伝染力の強い感染症と思われていたため、1907年頃から療養所を作り、1930年頃には感染者全員を療養所に隔離するに至っていました(絶対隔離)。

いったん療養所に閉じ込められてしまうと死ぬまで外に出ることができず、家にも帰れず、終生隔離となっていました。

1947年にはハンセン病を治すことができる薬が登場し、感染力も強くなく、治る病気となっても1996年まで隔離政策が続いたのです。

 

 

大島はとっても穏やかな時間が流れていて、日頃の忙しさを忘れさせてくれる空間でしたが、実際に隔離された方々からすると世の中から遠い、見放されたと思わせる島での生活だったと思います。

今では考えられないと思いますが、結構最近まで続いていた隔離政策です。

隔離政策が解除になったと言えども、長年に及ぶ隔離政策で頼りにする身内もおらず、今でも島で生活を送っている現実。

自分には何ができるだろうか?希望を持てない人に夢を見せることができるだろうか?

一緒に同じ夢をみていられるような自分でありたいと強く感じた大島への旅でした。

 

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